P.S.F. Records Modern Music 研究室

日本のアンダーグラウンド音楽シーンを牽引した今は亡きPSF Records/モダ〜ンミュージックの功績を記憶するためのPSF全カタログレビュー・思い出・投稿用ファンサイト。For Psychedelic Speed Freaks "FREAKS" We are always open to your contribution. Please contact readily. 4ji10pun@gmail.com

向井千惠と宮岡永樹 - 木々の歌

新作発表しました。

ライナーノーツも読み応えあります。英訳シート付き。BandcampにはPDF付属しません。

執筆者 : 坂口卓也、アランカミングス、平山悠

(敬称略)

 

CDにはDLコードも付きますので、Bandcampユーザーは、コレクションにも追加できます。

 

取り扱い予定店舗は、ディスクユニオン、フォーエバーレコード(大阪)、vasistas(東京)、通販は、越子草、レコンキスタ、に加え、AmazonタワレコHMV、芽瑠璃堂、その他でも予約購入できます。

 

2022年2月17日

難波ベアーズにて、向井千惠生誕祭及びレコ発やります。(状況的には、厳しいですが)

 

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文・宮岡永樹

コロナ禍〜現在までのみんなの愛聴盤紹介

コロナ禍始まった頃から現在にかけて特に愛聴していたものを掲載していきます。

投稿先: 4ji10pun@gmail.com

            若しくは

PSF/モダーンミュージック研究室にDM下さい。(フォロバされていない方は固定ツイートにリプライください)

随時更新します。

 

 

◆投稿者:ミヤオカヨンジュ

①Mad Nanna / At Volcanic Tongue 17/9/13 -LP

オーストラリアのバンド。イカれたおばあちゃん、というような意味らしいです。グラスゴーのモダーンミュージックこと(※勝手に言ってみました) Volcanic Tongueの店主に、金子寿徳さんのギターと比較されたそうですが、金子さんとは逆のベクトルで、オーギュメントや不協和音を用いたバンド。小さいテレーズのようなポップセンスとでもいえようか、。このアルバムに関してはリズム隊無しのデュオ体制です。より自然体な瞑想世界がこの上ない!

②Ché-SHIZU (シェシズ) / A Journey (BE-004/53)-LP

このレコードは音がおどろくほど本当に良くなっていて感動!噂によると名盤1st「約束はできない」も近くレコード化されるそうですが、カセットのみで殆ど流通していない「ライヴ集1」の再発計画も進行中です。

③Go Hirano / Go Hirano -LP

内容が素晴らしいのに100プレスと生産数が少なかった気がします。某大手アニメのジブリとかのサントラは平野剛さんのピアノでやってほしいとおもうのはわたしだけ?(すみません)

灰野敬二 / 光 闇 打ち解け合いし この響き -CD

佳作。ガットギターによる演奏。CD寿命来てしまったので再生時エラーがでる。即興ギタリスト必聴盤。

⑤不失者 / 永遠の方が先に手を出したのさ

光束夜 / 1st

金子寿徳 / 終わりなき廃墟 

Daniel Johnston / welcome to my world

浦邊雅祥 長谷川洋 / Duo 1988

Tokyo Flashback 1

Tokyo Flashback P.S.F.

〜書きかけです下書きです

 

 

◆投稿者:ぷち

① V.A./ Tokyo Frashback2

  M2. High-Rise & 灰野敬二 『T・F・B』

HIGH-RISEのライブに灰野さんがボーカルで参加した作品。安定感のある演奏に疾走感のある歌がたまりません!

② 天鼓 / Dragon Blues 

天鼓さん(ex.水玉消防団) のアグレッシブな歌がとにかく カッコイイです。バンドメンバーも凄いことになってます。M4. Shi-Ru-Shiの怪しげな雰囲気が好きです。

1993年リリース

③ 山口冨士夫 / Like a Rolling Stone DELUXE EDITION

DISC 1 は1987年リリースのライブアルバムのリマスタリング版で   DISC 2 は未発表のライブ音源。

ゴキゲンなライブ、という言葉が似合うアルバムです。

DISC 2:Unreleased Live 1986年4月4日 原宿クロコダイル

④ 加納秀人 / LIVE IN CROCODILE 

外道の加納秀人さんが1991〜92年に渋谷クロコダイルで行 ったソロライブからセレクトした14曲。

完成度の高さが半端ないです

⑤ 灰野敬二 / 黒の意味 義務より礼儀正しく / すべてよ りも速くなってしまって 光の中に産み落とされることのなかった 微笑 

DISC 1 :M2.Part 1b (Featuring ここ)

中国深センで行われたライブの音源。

ギターと歌だけでこんなにも感動的な音楽を生み出せるのはホント に凄いと思います。

youtubeで動画も観れるのでこちらもお薦めです! https://youtu.be/QloLYsK5v9A

①〜⑤ 全てライブ音源

共通していることは音が生き生きとしていること

会場で聴きたかったなぁ…と思える曲ばかり

 

◆投稿者: 宮岡永樹

宮沢正一 / キリストは馬小屋で生まれた (Album)

②SQUIRE / 夢の旅路

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③V.A / Classroom Project

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分水嶺 / First Gig

⑤ザ・ピーズ / どこへも帰らない

スピッツ/ (初期から中期にかけて??)

⑦不失者 / 不失者 Ⅰ 

 

 

2022.2.13更新

2022.5.5書きかけ更新

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三上寛,吉沢元治,灰野敬二 / 平成元年Live!下 [PSF-6,PSFD-6]〈P.S.F. Records〉

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三上寛,吉沢元治,灰野敬二 / 平成元年Live!下

P.S.F. Records - PSF-6,PSFD-6 (1990年)

-Genre/Style-
Psychedelic Rock

-track list-

A1 ちぎれ雲、想いはいつも 6:36
A2 コップはこわれるだろう 5:57
A3 三上工務店 8:02
B1 このレコードを私に下さい 6:32
B2 リゴー遺稿集より 8:08
B3 大感情 6:05

-Credit-

Art Direction – 岩井博義
Bass – 吉沢元治
Engineer – 吉田武司
Guitar – 灰野敬二
Liner Notes – 野沢収
Painting [Cover Painting] – 三上陸太郎
Producer – 生悦住英夫
Recorded By – 高橋敬一郎
Vocals, Guitar – 三上寛

 

三上寛,吉沢元治,灰野敬二 / 平成元年Live!上 [PSF-5,PSFD-5]〈P.S.F. Records〉

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三上寛,吉沢元治,灰野敬二 / 平成元年Live!上

P.S.F. Records - PSF-5,PSFD-5 (1990年)

-Genre/Style-

Psychedelic Rock

-Tracklist-

A1 海 8:30
A2 BANG! 6:10
A3 なかなか~なんてひどい唄なんだ 6:15
B1 きちがい∼サマータイム13:05
B2 あなたもスターになれる

-Credit-

Art Direction – 岩井博義
Bass – 吉沢元治
Engineer – 吉田武司
Guitar – 灰野敬二
Illustration – 三上陸太郎
Liner Notes – 野澤収
Lyrics By – 三上寛 (tracks: A2, A3, B2)
Music By – 三上寛 (tracks: A2, A3, B2)
Producer – 生悦住英夫
Recorded By – 高橋敬一郎
Vocals, Guitar – 三上寛

不失者 / 不失者 I Fushitsusha [PSF-3/4,PSFD-3/4]〈P.S.F. Records〉

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不失者 / 不失者 1st

P.S.F. Records - PSF-3/4,PSFD-3/4

1989(LP),1997(CD)
-Genre/Style-
Experimental, Psychedelic Rock

-track list-
A1 あっち  12:32
A2 暗号   10:21
B1 すきにやればいい   11:38
B2 とどかない   10:27
C ここ   26:06
D1 ふわ ふわ 8:04
D2 なったんじゃない 7:46
D3 迷子 10:03
-Credit-
Bass [Uncredited] – Yasushi Ozawa
Drums [Uncredited] – Akui*, Seijiro Murayama
Guitar [Uncredited] – Maki Miura
Guitar [Uncredited], Vocals [Uncredited] – Keiji Haino
 

10点 (不失者で1,2を争う聴きやすさです。宮岡)

 

 

灰野敬二氏率いる不失者のデビューアルバムにしてPSFで最も売れたという代物。(総販売枚数3000枚:生悦住さん談。)僕が16歳の時地元のブックオフで見つけて、PSFや灰野敬二のコレクションを集めるきっかけになった1枚です。綿密に作り込まれたこのアンサンブルは、ノイズとも、通常のロックとも異なる、風変わりで極端に神秘的なサイケデリック・アヴァン・ブルース。この作品が他の不失者の作品と大きく異なるのは、なんといってもその楽曲の馴染み易さであろう。当時灰野敬二をファズと轟音の人と思っていただけに、オーソドックスなギタープレイに、時にハーモニカを携え、悍しく、時に朗々と、切々と歌い上げる様には驚いた。全曲素晴らしいが、個人的に"あっち"のギターソロは何度聴いたか分からない。メンバーはこのアルバムのみ4人体制でベースは不失者の核メンバーと云える故・小沢靖さん。生悦住さんにお会いした際に(2013年)、「不失者はもう無い、不失者は小沢君のバンドだった。小沢君のベースと(灰野さんの)ギターが自由に弾きまくってるのが凄かった」と仰っていたのが印象的だった。(当時の演奏を体験することはもう叶わないが、後に紹介する不失者のDVD(PSFV-1)でその凄さを垣間見れる。)

サイドギタリストは後に静香のギタリストとして活躍される三浦真樹氏。ドラマーは阿久井喜一郎氏と村山政二朗氏。阿久井氏は2019年に不失者で再びプレイしている。

(文責:宮岡永樹)

 

日本で初めてサイケデリックの本質を真の意味で表すことができたロックバンドがこの「不失者」だが、このCDを聴くよりまずライブを体験することをおすすめる。若い人達には申し訳無いが、あなたたちが聴いてきた日本のロックと言われている大手レコード会社からリリースされている音楽群は、不失者のライブを見た後ではすべて…。

(生悦住英夫氏・STUDIO VOICE(スタジオボイス)2000.⑦月号VOL.295より引用)

 

HIGH RISE / II [PSF-2,PSFD-2] 〈P.S.F.Records〉

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High Rise – High Rise II

P.S.F. Records - PSF-2,PSFD-2
1986年(LP),1993年(CD)
-Genre,Style-
Garage Rock, Punk, Psychedelic Rock

-track list-
1 Cycle Goddess (0:54)
2 Turn You Cry (3:06)
3 Cotton Top (4:19)
4 Last Rites (2:49)
5 Wipe Out (5:13)
6 Pop Sicle (13:10)
7 Monster A Go Go (5:23)
8 Induced Depression (3:59)
-Credit-
Bass, Vocals – Asahito Nanjo
Drums – Yuro Ujiie
Executive-Producer – Hideo Ikeezumi
Guitar – Munehiro Narita
Producer [Produced By] – High Rise 
Recorded By – Kenji Nakazawa 
Recorded By, Mixed By – Kazuteru Hama

 

10点 (とても聴きやすいです。宮岡)

 

 

記憶の彼方より
(参考資料 : G-modern Vol.13)

これは上質なハードロックである。 サイケかどうかは最早問題ではなく、ハードロックである。
そして、地の果てまで疾走する。

私も所持している記念すべき一枚目のアルバムは、 どこかの練習スタジオでカセットテレコで録音したそうであるが、 この二枚目のアルバムは所謂"マイクを何本も立てて" 録音した物との事。
またこのアルバムを録音した頃からドラマーが高橋幾郎氏から氏家 悠路氏となり、ライブハウスで演奏する様になったらしい。
折しも時代はインディーズブームに沸き、 地下には本当に沢山の独特な、不思議な、 変わったバンドが犇いていた。
非常に繊細であるとか、 極端に人見知りをするだとか精神が不安定であるとか。。 不健全さが大っぴらに美点となるのはこの頃からではなかったかし ら。もう少し前かな。 わたしもジャンクフードばかり食べて栄養失調気味だったから、 他人をとやかく言えないけれど。
そんな中で、サイケデリックなムードを愛する層にHIGH RISEの噂は流れていた。
サイケデリックであると言う事はどういう事か。
ドラッギーである、オルガンが鳴っている、 キーがどんどん転調して捉え所ない、とか? 髪を伸ばしペイズリー模様やカラフルなシャツを着ている事か。 或いは黒い服を。
それは所詮、ごく表面的な要素でしか無いだろう。 ぎりぎりまで追い込んで、とある境界線を越えた時、 吹っ切れた様に爽快な動きを見せたスタイルであり、 追い込まれ迷走するスタイルである。
サイケデリックであるかどうかが重要なポイントとなる事も多いけ れど、果たしてそれは美点なのだろうか?
この盤が、サイケデリックであるかどうかはよくわからない。 少なくとも上質のハードロックであるのは確かだ。
HIGH RISEやPSF系のライブに行った際、 フルフェイスのヘルメットを抱えた成田氏を見かけた事があり、 ああなるほど、と感じていた。やっぱり男の子は、 暴走するものが好きなのね、と。
その後数日間続く耳鳴りを愉しみながら、 スピードとはこの世で最も美しい現象なのではないかと感じる。 それは単なる思い出ではない。 しっかりと心の奥底に刻まれた確信である。
(大分前に発売されたDVDはこの頃のライブだと思う。)
そしてこの二枚目のアルバムについて何処から知ったのか、 ビアフラ氏の情報網やネットワークにも驚かされる。
その後時は流れ、殆どの録音は再発され、 誰もが気軽に楽しめる様になった。
私もGreen Flamesのライブに何度か足を運んだ。勿論それは、 あのHIGH RISEではない。時は流れ、人は歳を取る。 どんなに好い年の取り方をしていたとしても、その時の緊張感、 気力や勢いなどは取り戻せない。そして青臭さも。
再び同じメンバーで演奏したからと言って、同じ演奏ではない。 それは単なる懐古趣味である。
追体験のみの若いリスナーには申し訳ないが、 リアルタイムで体感した記憶は、 その瞬間を生きたかけがえのない宝物である。
どうかこの盤を手に取り、当時の空気を想像して欲しい。 出来る限りの感覚を駆使して、目を閉じて、 あの時代のアンチノックや二万ボルトにいる気分を妄想して欲しい 。
あの頃のライブハウスの空気はむせる様な熱気を孕んでいたが、 確実に現在とは異なっている。時代背景も、居合わせた人物も、 似ている様で全く違う。記録された轟音だけが、 生々しく息づいている全てである。

再結成など、(勿論不可能であるが) 決してあってはならないのだ。

(Rie Fukuda)